集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法が、
9月19日に成立しました。

野党の激しい抵抗劇や、国会議事堂の前では、
反対を掲げる国民が最後までデモを続けました。

各世論調査でも、反対派が賛成派を上回る中、
半ば強行突破で成立されたと言っても過言ではありません。

一説では、安倍首相が「夏までに成立させる」という約束を、
オバマ大統領にしていたともささやかれています。

今までの安全な日本が崩れるかもしれない現実。
みなさんは、どのように感じていられるでしょうか。

安保法案をわかりやすく解説します。

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1. 【知らなかった】そもそも安保法案とは一体何?違憲なの?わかりやすく解説!!

安保法案

まずは、何かとフィーチャーされがちな『日本国憲法第9条』の文です。

“1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、
これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。”

これは、日本が先の戦争で負けた時に、アメリカに誓わされたものです。

簡単に言うと、
1.「2度と戦争をしないこと」
2.「一切の戦力を持たないこと」
です。

「一切の戦力を持たないこと」を日本は誓わされていますが、
これでは、万が一どこかの国が日本に攻めてきた場合、
応戦できずに、攻撃されるがままになってしまいます。

ですから、軍隊に代わる”自衛隊”という組織がありますよね。

憲法9条を変える事は違憲だとの声が多数ありましたが、
すでに自衛隊がある時点で違憲になるようです。

安保法案の注目すべき2大ポイントは、

1. 集団的自衛権の行使
2. 自衛隊の海外任務の範囲拡大

です。

集団的自衛権とは、日本の同盟国が攻撃されたら反撃することです。

まず、1の内容は、

“日本との関係が深い国(アメリカなどの同盟国)
が攻撃されたことによって、
存立危機事態に陥った場合に、集団的自衛権の行使ができる”

というもの。

これは、他の国が攻撃されたから、
日本も一緒に戦争に参加するというものではありません。

あくまでも、自衛のためです。

つまり、他の国が攻撃されたことにより、
日本の国の存続と日本国民の命が危機にさらされた場合(存立危機事態)に、
戦争に参加するということなのです。

「存立危機事態」かどうかは政府が判断します。

次に、2の内容です。

“国会の承認があれば、他国軍の後方支援のために自衛隊を派遣することができる”

というもの。

これにより、地理的な制限がなくなり、
アメリカ軍や他国軍の支援ができるようになりました。

捜索救助、船舶検査などと共に、
物品や役務を他国の軍に提供することが可能となります。
また、弾薬の提供や武器、他国の兵士の輸送も認められることになりました。
(※武器の提供は認められません)

現に戦闘行為が行われている地域で活動はしません。
ですが、戦闘地域や戦闘が予想される地域での活動は可能になります。
武力行使は不可です。

そして、成立前の法案だと、
日本が攻撃された場合は、アメリカは日本を助けることはできるが、
アメリカが攻撃を受けた場合、日本はアメリカを助けることはできなかったのです。

これについては、以前から不平等だと言われ続けていましたが、
今回の成立で、アメリカを助けることができるようになりました。

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ここで要約しますね。

安保法案が成立したこと自体で戦争になる事はないけれど、
他の国と戦争に参加することにより、
間接的にテロリストなどの標的になり、戦争突入になることはあり得る、
と言うことですね。

次に解説します。

2. 日本がテロリストの標的になるかもしれない!?”戦争”について改めて考えよう!

他の国と戦争に参加するようになると、
相手の国から憎しみを持たれる可能性もありますよね。

テロリストの標的となってしまう危険性もあります。
結果的には、9.11のような事態に発展してしまうかもしれません。

国際社会では、平和国家のイメージだった日本の立場が、
変わってしまうかもしれない現実が未来にはあります。

これを考えると、自衛隊の方をご家族に持つ方や
今小さなお子さんがいる方は不安になりますよね。

“近い未来に戦争をすることになるかもしれない不安と恐怖”
これこそが、今回の安保法案騒動の根源にあるものだと思います。

ここで私の考えをまとめますね。

安保法案を論理的に理解することはできました。
“戦争法案”と呼ばれていましたが、実際は「日本の存立の危機」を未然に防ぐ法案です。
ですが、戦争に巻き込まれてしまうリスクがあるのは、否めません。

戦争こそ、人間の愚かさの象徴です。
なぜ、人間は自分と異なる他人を認めることができないのでしょう?
なぜ、違う宗教、人種、価値観、思想を受け入れることができないのでしょうか?
そして、なぜ、武力行使という手段でしか問題を解決することができないのでしょうか。

戦争の問題以前よりも、
まずは人間のモラルの問題だと私は思います。

戦争が起きる起きないではなくて、
起こさないようにすることを願います。
(ですが、現実には言葉では伝わらない相手がいますよね……悲しいですが)

3. 安保法案関連で話題になった人物をまとめました!

◆山本太郎氏(生活の党と山本太郎となかまたち所属)
山本太郎
「自民党が死んだ日」と書かれた横断幕を持ったり、
「牛歩戦術」や喪服を着て登場し、
「本日は、自民党の告別式という流れ」というコメントをしたり、
独自のパフォーマンスを貫いた山本氏。

この一連の行動に賛否両論あるそうですが、
私的には、「よくやった!」と言いたいです。
ここまで出来るのってすごいよ。拍手。

◆石田純一氏
石田純一 安保法案
国会議事堂前に登場し、
「戦争は文化ではありません。誇るべき平和を戦後100年に続けていこう」
ともっともな正論を訴えた石田純一氏でした。

◆SEALDs(シールズ)
SEALDs
“自由と民主主義のための学生緊急行動”の名のもと、
国会議事堂前でデモ活動を行う学生団体です。

安倍首相に「バカか、お前は」とか
「首相は早く病院に行って辞めた方がいい」とか
「どうでもいいなら総理をやめろ」と言ったり、
その中核メンバーである奥田愛基あきさんの言動も何かと話題になりました。

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http://jee.oops.jp/wp-content/uploads/2015/10/20151003-03.jpghttp://jee.oops.jp/wp-content/uploads/2015/10/20151003-03-150x150.jpgOMGイベント・時事集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法が、 9月19日に成立しました。 野党の激しい抵抗劇や、国会議事堂の前では、 反対を掲げる国民が最後までデモを続けました。 各世論調査でも、反対派が賛成派を上回る中、 半ば強行突破で成立されたと言っても過言ではありません。 一説では、安倍首相が「夏までに成立させる」という約束を、 オバマ大統領にしていたともささやかれています。 今までの安全な日本が崩れるかもしれない現実。 みなさんは、どのように感じていられるでしょうか。 安保法案をわかりやすく解説します。 1. 【知らなかった】そもそも安保法案とは一体何?違憲なの?わかりやすく解説!! まずは、何かとフィーチャーされがちな『日本国憲法第9条』の文です。 '1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、 国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、 国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、 これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。' これは、日本が先の戦争で負けた時に、アメリカに誓わされたものです。 簡単に言うと、 1.「2度と戦争をしないこと」 2.「一切の戦力を持たないこと」 です。 「一切の戦力を持たないこと」を日本は誓わされていますが、 これでは、万が一どこかの国が日本に攻めてきた場合、 応戦できずに、攻撃されるがままになってしまいます。 ですから、軍隊に代わる'自衛隊'という組織がありますよね。 憲法9条を変える事は違憲だとの声が多数ありましたが、 すでに自衛隊がある時点で違憲になるようです。 安保法案の注目すべき2大ポイントは、 1. 集団的自衛権の行使 2. 自衛隊の海外任務の範囲拡大 です。 集団的自衛権とは、日本の同盟国が攻撃されたら反撃することです。 まず、1の内容は、 '日本との関係が深い国(アメリカなどの同盟国) が攻撃されたことによって、 存立危機事態に陥った場合に、集団的自衛権の行使ができる' というもの。 これは、他の国が攻撃されたから、 日本も一緒に戦争に参加するというものではありません。 あくまでも、自衛のためです。 つまり、他の国が攻撃されたことにより、 日本の国の存続と日本国民の命が危機にさらされた場合(存立危機事態)に、 戦争に参加するということなのです。 「存立危機事態」かどうかは政府が判断します。 次に、2の内容です。 '国会の承認があれば、他国軍の後方支援のために自衛隊を派遣することができる' というもの。 これにより、地理的な制限がなくなり、 アメリカ軍や他国軍の支援ができるようになりました。 捜索救助、船舶検査などと共に、 物品や役務を他国の軍に提供することが可能となります。 また、弾薬の提供や武器、他国の兵士の輸送も認められることになりました。 (※武器の提供は認められません) 現に戦闘行為が行われている地域で活動はしません。 ですが、戦闘地域や戦闘が予想される地域での活動は可能になります。 武力行使は不可です。 そして、成立前の法案だと、 日本が攻撃された場合は、アメリカは日本を助けることはできるが、 アメリカが攻撃を受けた場合、日本はアメリカを助けることはできなかったのです。 これについては、以前から不平等だと言われ続けていましたが、 今回の成立で、アメリカを助けることができるようになりました。 ここで要約しますね。 安保法案が成立したこと自体で戦争になる事はないけれど、 他の国と戦争に参加することにより、 間接的にテロリストなどの標的になり、戦争突入になることはあり得る、 と言うことですね。 次に解説します。 2. 日本がテロリストの標的になるかもしれない!?'戦争'について改めて考えよう! 他の国と戦争に参加するようになると、 相手の国から憎しみを持たれる可能性もありますよね。 テロリストの標的となってしまう危険性もあります。 結果的には、9.11のような事態に発展してしまうかもしれません。 国際社会では、平和国家のイメージだった日本の立場が、 変わってしまうかもしれない現実が未来にはあります。 これを考えると、自衛隊の方をご家族に持つ方や 今小さなお子さんがいる方は不安になりますよね。 '近い未来に戦争をすることになるかもしれない不安と恐怖' これこそが、今回の安保法案騒動の根源にあるものだと思います。 ここで私の考えをまとめますね。 安保法案を論理的に理解することはできました。 '戦争法案'と呼ばれていましたが、実際は「日本の存立の危機」を未然に防ぐ法案です。 ですが、戦争に巻き込まれてしまうリスクがあるのは、否めません。 戦争こそ、人間の愚かさの象徴です。 なぜ、人間は自分と異なる他人を認めることができないのでしょう? なぜ、違う宗教、人種、価値観、思想を受け入れることができないのでしょうか? そして、なぜ、武力行使という手段でしか問題を解決することができないのでしょうか。 戦争の問題以前よりも、 まずは人間のモラルの問題だと私は思います。 戦争が起きる起きないではなくて、 起こさないようにすることを願います。 (ですが、現実には言葉では伝わらない相手がいますよね……悲しいですが) 3. 安保法案関連で話題になった人物をまとめました! ◆山本太郎氏(生活の党と山本太郎となかまたち所属) 「自民党が死んだ日」と書かれた横断幕を持ったり、 「牛歩戦術」や喪服を着て登場し、 「本日は、自民党の告別式という流れ」というコメントをしたり、 独自のパフォーマンスを貫いた山本氏。 この一連の行動に賛否両論あるそうですが、 私的には、「よくやった!」と言いたいです。 ここまで出来るのってすごいよ。拍手。 ◆石田純一氏 国会議事堂前に登場し、 「戦争は文化ではありません。誇るべき平和を戦後100年に続けていこう」 ともっともな正論を訴えた石田純一氏でした。 ◆SEALDs(シールズ) '自由と民主主義のための学生緊急行動'の名のもと、 国会議事堂前でデモ活動を行う学生団体です。 安倍首相に「バカか、お前は」とか 「首相は早く病院に行って辞めた方がいい」とか 「どうでもいいなら総理をやめろ」と言ったり、 その中核メンバーである奥田愛基あきさんの言動も何かと話題になりました。最新のニュースや旬な芸能人情報。生き方のヒントや私の考えも配信しています!